4月9日(日)に開催された「KNOCKOUT FES 2017 spring」。ネクストブレイクが期待されるバンド、アーティストが計50組以上出演した中で、今回はEggs一押しアーティスト3組のステージをレポート!
Text:荒金優里(東京ビジュアルアーツ)
Photo:藤原貴城(東京ビジュアルアーツ)、小山真央(東京ビジュアルアーツ)
2016年2月に結成された4人組バンド“アイラヴミー”のステージは、ポップなリズムのギターリフからスタート。サビにかけてシンセサイザーの音が重なり合う爽快な曲で、個性が強いメンバーが、笑顔で楽しく演奏しているのが印象的だった。続けて2曲目、キャッチーでかわいらしいフレーズから始まり、コーラスを歌うメンバーの姿もやはり楽しそうだった。3曲目は、先ほどのかわいらしさから一転、かっこいいバンドの雰囲気に。同じ言葉を繰り返す歌詞から、強い気持ちが感じ取れた。
そして最後の曲へ。「別に私じゃなくてもいいんじゃない?」という言葉に観客の目が釘付けに。誰もが持っている“劣等感”というキーワードに共感したのか、会場全体が一体になっていた。アイラヴミーのボーカルさとうみほのの声はどこか儚い、それをポップなサウンド鳴らす楽器隊が支えている、そんなアンバランスさが魅力のバンドだった。
3ピースピアノロックバンドの“イトデンワ”は、驚くことにギターがいないのだ。ところが、ギター不在なんて忘れてしまうほどNatsuMi(Pf/Vo. )の力強い声に魅了される。そんなことを感じた1曲目が終わり、続いて手拍子から始まった2曲目は、ジャジーなキーボードにベースが合わさり、とにかくかっこいい。躍動感のあるサウンドだけではなく、美しさも感じる曲だった。3曲目、海の底に沈んでいくような、ゆったりとしたキーボードに対して、勢いのあるベースの音が見事にマッチしていた。
そして、ノリやすい曲調の4曲目で、観客との一体感を作り、MCでは下北沢の思い出について触れ、予想以上の客の数に驚いていると語っていた。最後の曲「東京」は、エフェクトでギターの音に変えたベースから始まり、NatsuMiの透き通った歌声が「あなたのいない街、雪がつめたい」という歌詞と共に響く。夜に散歩をしているような爽快感と、雑踏感が交互に織り交ざってくる力強いサウンドが体の奥まで響く、幻想的な世界観のバンドだった。
爽やかな好青年バンドといった雰囲気の“ユレニワ”。1曲目は、ギターソロが特徴的なイントロで、シロナカムラ(Vo./Gt.)のハスキーな歌声に、細やかなギターの音色が重なっていた。間髪入れずに2曲目へ。先ほどとは打って変わって、激しい曲調で“好青年”から“ワイルドロック”なアーティストへと変貌。ドラムのリズムに、重く繊細なギターとベースが上手く合わさっている。3曲目は一転、ゆったりとした曲。やはりここでもギターとベースの繊細さがより際立っていた。「愛してるよ」という直球のサビに、ノスタルジーな情景を思い起こさせるメロディだった。
4曲目、シロナカムラの叫ぶような掛け声から始まり、ベースのソロが迫力満点。徐々にギターもドラムも音を重ねていき、ボーカルパフォーマンスも激しさを増す。そして、最後の曲『ネバーランド』で、彼らのステージを締めくくった。歌詞の意味や情景、物事を考えさせられるようなバンドだった。
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