4月23日(日)に開催された「CONNNECT 歌舞伎町 MUSIC FESTIVAL 2017」。歌舞伎町に点在する8店舗のライブハウスが参加し、80組を超えるアーティストが出演、大盛況のうちに幕を閉じた。今回は「indischord」のステージをレポート!
Text:Eggs編集部
Photo:小山真央(東京ビジュアルアーツ)
昨年6月に結成されたばかりの4人組バンドindischord。今年の3月18日に1stアルバム『Promenade』をリリースし、先日行われた「ARABAKI ROCK FEST. 2017」ではトップバッターを務めあげた。今、最もネクストブレイクが期待されるバンドの一つである。

そんな彼らは歌舞伎町の中でも歴史あるライブハウス「新宿LOFT」の“BAR THE LOFT”ステージの1組目として登場。フラッと現れ「よろしくお願いします」と言うと、すぐさま1曲目『dischord』の演奏を開始。楽曲の印象とは裏腹に、クールなスタートだったが、高い演奏力と林成一郎(Vo.)の絶好調の声の張りに、一気にステージから目が離せなくなった。
一瞬にして場内をindischordカラーに染めあげ、2曲目の『First』へ。彼らの最初のシングルであり、すでに“バンドの顔”となっているこの曲でさらに会場を盛り上げていく。石垣慧士(Ba.)が手拍子を煽ると、それに応えるように会場からは大きな拍手が響いた。

その後、石垣がリリース情報などを告知し、3曲目『R.E.M』へ。小島速人(Gt.)が踊るように弾いていた軽やかなギターの音色が、曲だけではなく会場全体を彩っていた。その後4曲目『光のような』の演奏が流れると、メンバーよりも先に観客から大きな手拍子が。それは、バンドの未来を称えているかのようだった。

“走って 風になった僕らなら このままきっと これからずっと すべて くすんだって 磨いてまた輝くよ それをキミだけに 見せてあげるよ”
“キミ”を“みんな”と歌いロックスターの頭角を見せた林、小さなステージを小さく感じさせないダイナミックさだった小島、ベースとしてしっかりリズムを支えていた石垣、そんなメンバー達の後ろでも存在感溢れるドラム裁きだった根本啓生(Dr.)。indischordは、どの角度から見ても“将来性”に溢れている。たった1年でこの完成度なら、来年はどこまで飛躍しているのだろうか。さらに、彼らには完成のその先を期待させる何かがある。その“何か”は、4人もこれから探すのかもしれないが、こうして間近で見られるのは、きっとあと少しだろう。メンバーも訪れた観客たちも、どこかでそれを感じているかのように“今だけ”という特別感を互いに共有していたように思う。このフェスの一番目にindischordを選んだオーディエンスたちは、きっと多いに満足したことだろう。


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