6月1日(木)渋谷LUSHにて開催された「LIVE BOOSTER vol.3」。Eggsに登録しているアーティストが出演を果たし、大盛況を収めた当日の模様をレポート!
Text:ヤマダナナ
Photo:塚本弦汰
トップバッターは3ピースのmanent。ラフな姿でステージに登場し、軽い名乗りの後にギターがロングトーンを鳴らす。それぞれの音が粒立ってクリアな世界を立ち上げる。ハッとするフレーズを繰り出すギター。うねりの中に主張を秘めたベース。メリハリをつけながら悠然と愉しむドラム。シューゲイザーを基調にしつつ、各々の楽器の最大限の可能性を探求する意欲をありありと感じた。歌詞の中にしばしば登場する“かくれんぼ”のモチーフは、諦めと苛立ちをないまぜにして前向きな衝動を湧き立たせる。その姿勢は予め語られた「他のバンドに負けたくない、気合の入ったライブを」というMCと直に繋がって、序盤から説得力のあるパフォーマンスを焼き付けた。
流れを引き継ぐように、2番手もシューゲイザーを標榜する4人組、ghostlipの登場だ。ダウナーな空気からフィードバックギターの轟音が全開。荒ぶるイントロダクションに、キュートだけど淡々とした女性ヴォーカルが乗る。MCでmanentに「良いバンドだった!」とまっすぐなリスペクトを捧げつつ、彼等はあくまで自分たちのペースを崩さずに先へ進んでゆく。男女ツインヴォーカルの曲では、重さと軽さの音のバランスが絶妙に気持ち良い。鋭い攻撃性と屈託のない可愛さを併せ持ちつつもガツガツとは主張してこない。それでも自然に目と耳を奪われてしまう、ヴィヴィッドな“華”を感じさせる。20分のリミットの中で、その魅力を余さず伝えきったライヴだった。
今回、唯一カタカナのバンド名であるプリマドンナ。アンプやモニターに装着された電飾チューブ、出囃子に乗せて現れた5人のメンバーのカラフルな出で立ち。作り込んだステージで、これから何を見せてくれるのか?想定できず期待が高まる。始まったのはレゲエを思わせるゆるっとしたリズム。やや高めのヴォーカルが心地よく、その傍らでひっそりと暴れているタンバリンも印象的。徐々にドリーム・ポップめいた世界観に引き込まれてゆく。シンプルなメロディと、日常風景から宇宙までが直結するような少し不思議な拡がりのある歌詞。シンセを駆使した浮遊感のあるサウンド。それらが紡ぐうたた寝に見る夢のような景色には、ほのかな郷愁があった。
暗がりの中の4つのシルエットにステージの色が変わる。いよいよトリのfresh night pizza clubの登場だ。ディスコ・ミュージックを下敷きにあらゆる“踊れる”要素を盛り込んだサウンド。ヴォーカルは端正で伸びやか。内向的な詞とは対照的に曲から感じるのは “巻き込みたい”という積極的な意思表示。じっくり聴き入るも身体は勝手に動き出してしまう、というアンビバレンツを愉しませる。勿論、それは好奇心旺盛なオーディエンスに歓迎された。ぐいぐい攻めるベースの派手な煽り、回り続けるミラーボールに「乗れ!」とばかりにハンドクラップが会場を包み、その場の全員がグルーヴを創っていく。リミット20分の潔さと物足りなさが、彼らの印象を決定づけた。
次回の開催もお楽しみに!
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