Eggs Curators 先取り邦ロック紹介の遊津場 コラム vol.33

唯一のバンT寝間着がBUMP OF CHICKEN
遊津場です。

さて、本日私が紹介するのは聴いていると情景がしっかり広がるバンド2組です。
UberEatsみたいな誘い文句になっちゃった。

1組目はマリースメック！
勢いのある埼玉ライブシーンに欠かせない1組。
彼らの音楽を聴くと、じっくりと聴き入りながらも、体内ではしっかりカラフルな化学反応が起きている。

新曲『残り香』は“言葉を紡ぐ“という表現が似合う1曲で日本語の美しさが際立つ。
柔らかい風に吹かれる気持ち良さもありながら、為す術もなく吹かれる人間のちっぽけさも表現するようなバンドサウンドにも注目。



『Sunny Side』は英歌詞で3分半、ポエトリーも入ってくる日本語詞2分半という構成をスペクタクルなサウンドで受け止める意欲作。
まだまだ若手バンドだけど、なかなか独自のバンド道を切り開いている。このセンチメンタルな曲の先にどのような未来があるのか楽しみにしたいバンド。

2組目はFinder will Karte！
力強い歌声で世界の見えてない部分に光を与える曲は、リスナーの心の隙間までしっかりと届く。

『花と傘』では花の生命力だけではなく、無機物にも生命のフォーカスで見ているというか。他の曲も無常の風を吹かしているようで、何か変わらない綺麗なものを隅々まで探している。
バンドの【有り触れた風景の片隅で…】というコンセプトにピッタリな音楽だ。

ぜひ、聴いてみてくださいね！